平成30年度 文化祭 〜歴史に刻もう 平成最後の文化祭〜

「文化」と「創造」に「校風」を加えて

校舎を囲む金木犀の甘い香りが、秋を告げる季節となり、10月5日・6日の2日間にわたり、今年も中学・高校合同の文化祭が開催されました。学園長の挨拶にもありましたように、文化とは継承と創造からなるもの。学校の文化祭の場合、そこに校風が加わるのが面白いところです。

第1日目は、第1体育館で行われた登山家、野口 健氏の講演会でスタート。「富士山から日本を変える」をテーマにした講演は、中学2年で富士登山を経験する洛南生にとって、決して遠い世界の話ではなかったはず。そして、次は吹奏楽部とグリー部の演奏へ。吹奏楽部はハープの伴奏で混声四部合唱と、疾走感のある演奏の2曲を披露。グリー部は校歌の他、映画「メアリと魔法の花」の主題歌にもなった「HANABI」など3曲を披露し、会場は大きな拍手に包まれました。

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趣向を凝らしたおもてなしが光る本館展示

本館2階の茶室では高校茶道部の釜が掛かっています。例年は「青春」と銘打った綺麗なピンク色の主菓子を文化祭のために紫野の名店「嘯月」さんで作ってもらっていますが、今年は「月」をテーマにした幻想的なお茶席の雰囲気に合わせて、「夜空の鏡」と銘打った特別な主菓子を用意するなど、気合が入っています。華道部の展示では、世界のお祭りをテーマにした小作品がぐるりと並びます。時節柄、ハロウィンをテーマにした大作も見事でした。
2~4階は高校1・2年生と各部による展示です。脱出ゲーム、クエスト、シューティング……、高校生による展示はいずれのクラスも行列ができるほどの人気。映像や電子機器を取り入れたものもあれば、縁日やアートクラフト体験などのアナログなものもあり、いろいろな世代が楽しめる工夫がされていました。

校内は目当ての展示へ急ぐ声、看板やチラシを手に次の開演時間にお客さんを呼び込む声でとても賑やか。そんな中、4階のコーヒーショップは窓の外の東寺を眺めながらゆったりとコーヒーを味わえる落ち着いた雰囲気が魅力です。電子ピアノやカホンの生演奏がある教室や、担任の先生が自宅から自慢の真空管アンプを持参してジャズのレコードを聴かせてくれる教室など、個性が異なるお店で思い思いにコーヒーブレイクを楽しむ姿が見られました。

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台風もなんのその、2日目も大盛況

台風が接近してお天気が危ぶまれた2日目ですが、高校生がクラスごとに手がける模擬店や野外ステージを目当てに訪れる生徒や保護者、一般来場者で大いに賑わいました。1100本完売を目指すチュロスや、定番のフランクフルトの他、春巻きの皮でピザの具を巻いて焼き上げた創作料理系の個性的な屋台も目を惹きます。また、本館内の行列に負けていないのが、恒例となっている睦寮の餅つき大会。朝10時半から、つきたてのお餅を目当てに大勢の生徒、保護者、一般来場者が門の外まで列をつくりました。この日使う餅米の総量は、なんと全部で6斗(=600合=約90Kg)!!!!運動部所属の寮生たちが石臼と杵で餅をつく姿は、トレーニングのようでパワフル(笑)。つきたてのお餅は、きな粉、砂糖醤油、あんこ、大根おろし、塩昆布、味付け海苔から2種類のトッピングを選べます。寮生は餅米を蒸す薪の火起こしなど、早朝から準備に当たってくれました!競技かるた部の袴姿の生徒たちと餅つきの風景に、一瞬漂うお正月感・・・。なんとも華やかですね。

青春ステージではバンドや吹奏楽部の演奏が行われ、観覧の生徒たちもリズムを刻みながら楽しむ姿が見られました。終盤は土砂降りの雨に見舞われましたが、野外ステージと観客はむしろボルテージアップ。まさに青春!といった盛り上がりでした。

15時の閉会宣言をもって、2日間にわたる文化祭が終了。ふと見上げた雨上がりの空には濃く大きな虹が架かっていました。

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