令和4年度 中学生弁論大会

9月27日に中学生弁論大会を開催しました。毎年、各学年・各クラスの代表が、秘めた思いや素朴な疑問を身振り手振りを交えて友人たちにぶつける言葉の祭典。今年も素晴らしい内容となった大会の模様をお知らせします。

1年生

洛南に入って最初の弁論大会を迎えた1年生弁士たち。もちろんみんな、弁論自体が初体験。とはいえみんな緊張することなく堂々と、ありったけの力を込めて3分30秒の本番に挑みました。障害は個性と言えるのか? 中学生にスマホは必要? バレンタインのお返しをもらうのは当然? といった疑問について自分なりの意見を述べる、自分を変えるきっかけとなったオリンピアンとの出逢いを語る、洪水のような情報に惑わされていた自分を振り返るなどなど、聞きごたえのあるスピーチが次々登場。弁論大会らしく、自分の考えを深め視野を広げる弁論の意義や、円滑な人間関係を築くための言葉の力についての話も印象的でした。

1位:3組「選択すること」
2位:4組「その健康情報、本当に正しいですか。」

2年生

キャンプの勧めを通して文明批評を展開したり、人間らしく生きるためには怒りや哀しみも大きな意味を持つことを芸術の観点から述べたり、イギリスへの留学経験から得たさまざまな気づきを紹介したり、2年生の弁論はひと味違います。見せることにもこだわり、電車で席をこころよく譲り・譲られるためのマークをプレゼンする弁士も登場。また、いじめを他人ごととしてとらえず、その問題に積極的にかかわることの重要性を訴える、制服の必要性をメリット・デメリットの両観点から考える、反抗期の自分と向き合うことで親への感謝を再認識するといった身近な事柄に深く切り込んだ弁論に、会場を埋めた生徒たちは興味津々の様子でした。

1位:6組「いじめ解決の道しるべ」
2位:7組「気持ち良く席を譲り合うためのマークを」

3年生

坊主頭にしたことで知った、ありのままに生きることの素晴らしさ。当たり前のことに感謝し、そこから生きる糧を得る喜び。そんな、聞き手にもポジティブな力を与えるスピーチを繰り広げた3年生の弁士たち。古本市場の活性化が本の文化を生き返らせる理由を述べたり、AIではなく人がスポーツをすることの意義を説明したり、メリットとデメリットを紹介した上で「新聞奨学生」を勧めたり、さまざまなテーマの弁論に「なるほど」と膝を打った生徒も多かったよう。また、2人の弁士がそれぞれ「鉄道オタク」「アニメオタク」であることをカミングアウトし、自分らしく生きることと、相手を尊重することについて熱く語る姿に大きな拍手が送られました。

1位:3組「坊主に宿る力」
2位:1組「『自分らしさ』と出発進行!」