洛南高等学校附属中学校 校長 堀俊彦

洛南高等学校附属中学校校長 堀俊彦

校長挨拶

「洛南」は、平安時代に空海弘法大師が京の都につくられた綜芸種智院をルーツとする学校です。弘法大師は、当時の日本にあって身分にかかわらず、広く学問を志す若者たちが学べる学校をつくり、仏教の教えに基づく人間教育を目指されました。建学の趣意書といえる文章の中で、「物の興廃は必ず人に由る 人の昇沈は定めて道にあり」と述べられています。世の中が栄えるのも衰退するのも、その社会の人々のあり方にかかっている、人としてのあり方は道によって決まるものであるという意味です。

時代は移り、幾度かの変遷を経て、現在にいたっていますが、「洛南」の願いとするところは今も変わりません。自らを活かし、世の一隅を照らすことのできる人をつくっていける教育を、人にとっての「道」といえるものを示していける教育を探求しつづけています。

このような理念のもとで、とくに附属中学校では「洛南」教育の土台となることをしっかり身につけてもらうことに力点を置いています。挨拶を大切にすること、身の回りの整理や美化に努めること、学習に励むこと、クラブ活動や学校行事に頑張ることを通じて自分の可能性を発掘してもらい、人としての生きる力がしっかり身につくよう日々取り組んでいます。このような人として当たり前のことを当たり前にできる力を育ててこそ、高校で、そしてやがては大学、社会で自分の花を咲かせ、世のため人のために努力できる人間となることができるのだと思います。

「洛南」は、これからも一人一人の人が持つ可能性の発掘と将来の開花を応援しつづけてまいります。

教育方針

3つの柱で、自らを伸ばしていく教育。
賢く、熱く、おおらかに
生きる力のある「人」を育みます。

  • 心

    仏教の教えを日々に生かす

  • 学

    「自ら学ぶ」習慣を身につける

  • 身

    身をもって、団結や公正さを学ぶ