夏季高野山学習合宿【高校2年】

〇良き習慣を身につける

「悪しき習慣を良き習慣に変えるためにこの高野山にやってきました」

開講式での生徒宣誓の中に合った言葉です。1年半後には大学受験を迎える高校2年生。来年の夏は誰もが受験に向かって学

習するわけですから、そこで一歩先んじて高校2年生の時点で学習のリズムを整えるとスムーズです。よって、本校では高野山の寺院に宿泊して7日間の学習合宿が行っています。

今年度は823日~29日に行われました。

 

〇学習尽くしの1週間

「ずっと勉強ばっかりやん。1週間ももつかな…。」

日課表を見て思わず絶句する生徒たち。

午前8時30分から1650分までは高野山大学の教室をお借りしての50分×7限の特別授業です。そこではこの合宿のために先生方がつくられたテキストなどを使っての授業が展開されます。いつもとは違う時間割で動く授業は生徒たちにとって新鮮さを感じさせます。

高野山大学での授業を終えて宿泊寺院に戻ったら、あとはのんびりと…、とはまいりません。今回は修学旅行ではなく、学習合宿なのですから!

というわけで、帰院したら即90分×3限の自学自習タイムが始まります。

夏休みの課題をするものもあれば、明日の予習をするものもあり。1学期に返却された模擬試験結果を受けて弱点補強の学習をするものもおりました。自習ですから自分で課題を設定して取り組みます。よって、10時間の学習が展開される、冒頭の言葉が出てくるのもうなづけますが、学力的には大幅にアップすることでしょう。まさに学習尽くしの1週間なのです。 

〇学習以外のことも鍛えられる

学習合宿だからといって、学習さえしていればよい。というものではありません。洛南には好きな言葉があります。それは「生活即学習」。生活習慣が学力を大きく左右するという意味です。朝起きたらまずは清掃。整理整頓された環境は、学習での集中力を高めることになりますので。

そのあとはみんなでラジオ体操をやって眠気を吹き飛ばします。もちろん、食事の準備及び後片付けも自分たちでおこないます。

「院の方が僕たちのために毎日、こんなにたくさんのお膳を準備してくれたと思うと感謝の気持ちしか出てきません。」支えられている自分に気づいたようですね。

一日の終わりには全員でミーティング。

「部屋ではお互いに気づかいの心を持って行動していました。そう、人は視界に入るものには気遣いの心が自然と生まれます。そこでお願いです。視界に入らないものにも気づかいの心を持ってください。例えば階段や2階廊下を静かに歩こう。それが1階の人々への気遣いです。」

そんな先生の言葉に大きくうなずく生徒たち。

この合宿では人間も学ぶことになります。この合宿を通じて学力はもちろん、人間力も鍛えられることを願っています。