中学1・2年生 芸術鑑賞

12月17日(月)には、本校の第1体育館にて中学1・2年生合同の芸術鑑賞が行われました。劇団わらび座をお招きし、ミュージカル「KINJIRO!~本当は面白い二宮金次郎~」を鑑賞しました。わらび座は秋田県に拠点を置く劇団ですが、全国各地の中学校・高等学校を回って活動をしています。 二宮金次郎というと、小学校にあった薪を背負った像が有名ですが、実はどのような人物だったか詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。江戸時代後期、打ち続く飢饉に全国の農村は疲弊していました。相模国栢(か)山(やま)村(現神奈川県小田原市)に生を受けた金次郎ですが、父の散財や災害の被害もあって生家は没落します。艱難辛苦のなか、金次郎は学問を続け、やがて幕府や諸藩に迎え入れられるようなると、過去の経験や学びえた知識を使い、各地の農村を復興させていきました。彼の指導方法は勤労・倹約を中心とするもので報徳仕法と呼ばれますが、その活動は彼の死後も報徳運動して続けられることになります。 今回の公演では、こうした二宮金次郎の生涯を笑いと音楽たっぷりで描いていただきました。 歌に踊りに演奏に、盛りだくさんの公演に生徒たちも楽しんでくれました。感想の一部を紹介します。   「始まると一時間半があっという間に感じました。歌声がとてもきれいで、演技も上手で、構成も重しくて楽しい時間を過ごせました。私はこのミュージカルを見るまで二宮金次郎という人を名前くらいしか知りませんでしたが、今日とても楽しくその人物像や生きるための教養のようなものを学ぶことができました。」   この他にも、演技や照明の技術、楽器の演奏など、演劇を構成する細かなところにも新しい発見をしてくれた生徒がいました。公演を通じて、生徒たちも多くのことを学び取ってくれたようです。