令和元年度 高校1・2年 校内柔道大会

洛南生らしく礼節を重んじて

1月31日、高校1・2年校内柔道大会が開催されました。

開会式では、学校長から「選手の皆さんは礼節を重んじた試合を、応援の皆さんは全力でエールをお願いします」との激励がありました。
それに応えるかのように「日頃の成果を発揮できるよう、正々堂々と戦うことを誓います!」との選手宣誓の声が清々しく響き渡りました。

対戦に入る前に、柔道部による形の演武と、本大会における指導や反則、禁止技を盛り込んだ模擬試合が行われます。
形は昇段審査の際にも審査対象となる重要な要素で、部員の表情は真剣そのもの。5組の演武披露を見ようと、応援席後部では立ち上がって背伸びをする生徒の姿もありました。
放送部員の紹介に続いて、柔道部の生徒が手技、腰技、足技、真捨身技、横捨身技など計15の技を次々に披露すると、生徒からは大きなどよめきと拍手がおこりました。

模擬試合では正しい礼の形や、消極的とみなされる姿勢について解説が入ります。真面目な説明に出場生徒たちも緊張の面持ちでしたが、技が決まった瞬間に「せーおーいーなーげー!」とIKKOさん(の真似をするチョコレートプラネットさん?!)調に雄叫びをあげる部員に会場は爆笑の渦に。反則行為を説明する茶番劇の伝統芸も無事、受け継がれているようです。

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各クラス、応援も力の限り

クラス対抗の団体戦では1クラスにつき7名が出場し、体重別で対戦します。試合前に円陣を組んで気合をいれるクラスや、試合を終えた選手が次の選手の背中をバシンと叩いて気持ちを繋ごうとする姿が見られました。
試合時間は3分間。洛南では中学と高校で男子も女子も正課として柔道を経験しているので、応援にも自然と力が入るようです。美しい技が決まったときには、クラスの関係なしに大きな歓声があがりました。

1年生は礼の姿勢、立ち位置などがまだまだぎこちない様子でしたが、2年生ともなるとさすがに堂々としています。柔道部員以外だと一本をとるも、思わずガッツポーズをしたり、飛び跳ねて喜びを爆発させたりしそうになって、ハッと我にかえる場面も何度か…。改めて精神的な強さが試される競技であることが印象に残りました。

2年生女子は個人戦です。出場者は立候補で募ります。7名によるリーグ戦では、道着だけでなく、乱れた髪を何度も結び直すほど白熱した試合が繰り広げられました。決勝戦では美しい投げ技が決まり、晴れやかな表情でクラスメイトの元に駆け寄る選手の姿に胸を熱くしました。

1対1で相手に向き合う「武道」は、勝負ごとの中でも相手への敬意や愛しみがあるかが試される場でもあります。先日の歌かるた大会が静けさの中にもスポーツ競技の熱さが感じられたのとは反対に、柔道はどんなに激しくともスポーツではなく武道であることが実感できた1日となりました。

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生徒会、放送部、柔道部のサポートに感謝

閉会式では校長より「まずは優勝したチームの皆さん、おめでとう。選手と応援、参加した全ての皆さんに拍手を送りたくなる素晴らしい大会でした。運営をサポートしてくれた生徒会や放送部、柔道部の皆さんへの謝意も忘れず、今日の大会で各自が得たものを今後の生活に生かしていってください」との講評がありました。
最後は、柔道部の生徒と優勝クラスの生徒が会場の片付けを手伝ってくれました。

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<大会結果>

●1年
優勝 3組 / 準優勝 10組 / 3位 2組・4組

●2年
優勝 1組 / 準優勝 9組 / 3位 2組・3組

●2年女子個人
優勝 1組西川さん / 準優勝 7組上田さん / 3位 4組永谷さん・7組村山さん