令和3年度 新春歌かるた大会

万全の感染対策で2年ぶりに開催

新春にふさわしく晴れやかな日差しに恵まれた1月8日(土)、柔道場にて「新春歌かるた大会」を開催しました。半世紀以上の歴史を持つ本校有数の伝統行事も、昨年はコロナ禍のためにやむなく中止に…
第53回を数える今年はマスク着用や手指消毒、場内換気を徹底して行い、さらに密を避けるため、控え室・応援席を1階東西選択教室(中学生)と図書館(高校生)の2カ所に別途設けて会場内の人数を少なくするなど、感染対策に万全を期すことで無事に開催することができました。

同日・同時刻に山添先生も出陣

開会式はリモートで実施。北川校長のあいさつや高校2年生による選手宣誓を、出場生徒たちは控え室・応援席に設けられたモニターを通して視聴しました。

ところでこの日の同時刻、滋賀県・近江神宮で開催されていた「第66期クイーン位決定戦」では、現役クイーンの山添先生が初防衛戦の真っ最中。北川校長があいさつのなかで「現在、1勝されています」と告げると、出場生徒や柔道場で待機している図書委員や競技かるた部員から歓声が起こっていました。

2022 新春かるた大会

袴姿でデモンストレーション

今年の大会も中学・高校とも1クラス・3名による団体戦のトーナメント方式で、3名のうち2勝したクラスが勝ちとなり、上に進みます。競技かるた部員の出場は各クラス1名までとなっています。
ルールを簡単に説明すると、1回の試合に使用する札は双方15枚ずつの計30枚で、読まれた札に直接早く触れた方がその札を取り、自分の札が先に無くなった方が勝ちとなります。もし、相手の札を取った場合は自分の札を一枚渡します。競技かるたではおなじみの、手裏剣のように札をはじく“払い手”はご法度です。
試合に先立ち、競技かるた部員によるデモンストレーションが行われ、“ユニフォーム”の袴に身をつつんだ部員たちが実戦さながらの札さばきを見せてくれました。

競技かるたは真剣勝負のスポーツ

1回戦は光孝天皇の15番「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ」でスタート。読手の鎰谷先生が朗々とした口調で上の句を読むやいなや、凛とした空気が漂う場内のあちこちから“ピシッ”、“パシッ”という音が聞こえてきました。
中学・高校とも、各クラスの一番席に陣取っていたのは競技かるた部員。その多くが部のオリジナルTシャツにジャージという出で立ちで、競技かるたがスポーツのひとつであることを感じさせてくれました。もちろん、部員以外の出場生徒もみな腰を半分浮かせてお目当ての札を虎視眈々と狙うなど、その様子は真剣勝負そのもの。参加の動機を聞いてみると「和歌に興味があったから」「クラスの友だちに誘われて」「勉強に役立ちそうだから」などさまざまで、多くの生徒が「ワクワクした」「また来年も出場したい」と話していました。また、冬休み中に家族を相手に特訓したり、図書館で借りた暗記カードをひたすら読んだりと、多くの生徒がこの大会に並々ならぬ意欲を持って参加していたようです。

和歌に親しむことは日本の伝統文化を継承すること

試合は4回戦まで熱戦が繰り広げられ、1回戦のスタートから2時間が経過した3時過ぎに全試合が終了。1回戦から4回線までの全試合を通して、みんな対戦中は真顔でも、試合が終わるとすぐニッコリしてお互いに健闘をたたえあっていたのが印象的でした。
閉会式では図書館長の那須先生より、「各試合とても見応えがあり、若い皆さんのパワーとエネルギーを感じました。和歌に親しむことは日本の古き良き文化を継承することであり、その重要性はグローバル時代となった今も変わりません。来年もぜひ参加して、洛南に半世紀以上続く歴史と伝統を未来につないでください」との講評がありました。
なお、今年の大会も図書館と国語科の主催で行われ、図書委員と競技かるた部員が準備から最後の掃除までを受け持ってくれました。みんなありがとう、そしてお疲れさまでした!

各学年の結果は以下の通りです。

【高校の部】

優勝:1年4組  準優勝:1年2組  3位:2年6組・2年8組

【中学の部】

1年 優勝:4組 準優勝:7組
2年 優勝:1組 準優勝:5組
3年 優勝:6組 準優勝:4組

さて、気になるクイーン戦の結果は…

山添先生が見事初防衛を果たしました!!
一回戦 12枚差 勝
二回戦 11枚差 勝
三回戦 7枚差 勝
おめでとうございます!

2022 新春かるた大会