令和4年度 体育祭「不撓不屈 〜One for all, All for one〜」

秋晴れのなかで3年ぶりの開催

9月24日、向島グラウンドで洛南高校・附属中学校の体育祭を開催しました。長引くコロナ禍の影響で実に3年ぶりという、まさに誰もが待ちに待った祝祭です。
台風15号に伴う雨のため1日順延となった当日の天候は、前日の悪天候がウソのような秋晴れ! 空は青く澄みわたり、赤トンボが宙を舞い、グラウンドのまわりの田んぼでは黄金色に実った稲穂が風に揺れている。そんな絶好の体育祭日和のなかで繰り広げられた、高校生と中学生による熱戦の様子をダイジェストでご紹介します。
なお、今年度も競技を学年別クラス対抗、ブロック別対抗の2本立てで行いました。

【開会式】

吹奏楽部がかなでるマーチに合わせ、3年ぶりの祝祭がいよいよ開幕! 黄・赤・青の各ブロックに分かれて整列した生徒たちはみんなどこか興奮気味で、特に高3は高校生活で最初で最後の体育祭のため、この日にかける思いは格別。その一方で、洛南に入って初めての体育祭を迎えた中1は少し緊張気味のようでした。
北川辰雄高校校長の挨拶では、今回のテーマである「不撓不屈 〜One for all, All for one(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」が紹介され、この言葉は選手宣誓でも高らかに謳われました。コロナ禍にくじけることなく、みんなで力を合わせて何かを成し遂げよう、という意味のテーマは3年ぶりの開催にぴったりです。

【100m競走】

いよいよお待ちかねの競技がスタート! トップは高校・中学全学年による100m競走です。X型に交差する2つのコースをランナーたちが次々駆け抜けていきます。「パン!」「パン!」とスターターピストルの音が小気味よく鳴り響くと、各ブロックの応援団たちのパフォーマンスにも熱が入り、早くも体育祭気分満点です。

【綱引き】

一人ひとりの力を合わせ、みんなで勝利を目指す! まさに「One for all, All for one」の綱引き。担任の先生もクラス名が入ったプラカードを掲げていざ参戦です。高校・中学ともに各チームが30秒一本勝負に挑み、秒殺で決着がつく勝負もあれば、互いに譲らずギリギリまで力比べが続く勝負もあり、見ている方も思わず力が入ります。陸上部顧問の柴田先生と水泳部顧問の吉田先生の軽妙なトークによる進行が、場をいっそう盛り上げました。

【障害物競走】

足が速いだけでは勝てない競技、それが障害物競走。高校・中学全学年の生徒が袋に両足を入れてピョンピョン飛び跳ね、マットの上ででんぐり返り。そして輪の中に体をくぐらせ、ハードルを跳び越えてゴールを目指します。みんな思うように障害を乗り越えられず珍プレーも続出しましたが、一生懸命さのなかに見せてくれた笑顔が印象的でした。

【200m競走】

高校全学年による200m競走。直線の100mとは異なりトラックを一周するため、持久力はもちろんコーナーさばきの良し悪しも問われる競技です。男子では陸上部の選手たちの速さが際立ちましたが、どんなに差をつけられても一途にゴールを目指すランナーに大きな拍手が送られました。

【高校洛南リレー】

体育祭の「華」といえば、やはり高校洛南リレー。男女ともにスピードはもちろん、コーナーでの攻防、巧妙なバトンパスワーク、抜きつ抜かれつのデッドヒートなどなど見どころいっぱいの競技です。男子ではやはり陸上部の選手たちの速さが目立ち、何人もゴボウ抜きするシーンが見られました。それに負けじとほかの運動部員たちも必死になって走り、運動部に入っていない生徒たちもチームの勝利を目指して懸命にバトンをつなごうとする。ここにも「One for all, All for one」の精神が息づいています。

【中学洛南リレー】

中学生たちも負けてはいません。男女ともに、クラスの代表選手たちが正確にバトンをつなぎ、颯爽とトラックを駆けていきます。途中で靴が脱げてしまったり、バトンを落としてしまったり、コーナーで転んでしまったり、アクシデントに見舞われても決してあきらめない中学生たちの姿は感動的でした。

【8の字跳び】

ぐるぐる回る大縄に一人ひとり順番に跳び込み、90秒の間にみんなで何回跳べるかを競い合う8の字跳び。中学全学年の競技です。縄を回す生徒は、みんなが跳び込みやすいよう一定のリズムで大きく縄を回し、跳び込む生徒は縄に引っかからないよう、そして次の人が跳び込みやすいようタイミングよく跳び込む。言葉でいうと簡単そうですが難易度の高い競技です。各クラスが練習の成果を惜しみなく出し合い、中でも163回(1年生)、230回(2年生)、259回(3年生)というハイレベルの結果を残したクラスが1位に輝きました(※3学年とも回数はA・B2チームの合計)。

【ブロック対抗リレー】

ラストは各ブロックの最速ランナーたちが一堂に会してのブロック対抗リレー。中1から高3までの6人が順番にバトンをつないでいく、まさに「オール洛南」の競技です(※男子は第7走者としてブロック代表が登場)。精鋭たちによる対決だけあり迫力満点で、またゴール直前にトップが入れ替わるといった思いがけないドラマを見せるなど、みんな最後を飾るにふさわしい熱戦を繰り広げました。

【閉会式】

気になる結果は、学年別クラス対抗の優勝は高校が1年:9組、2年:9組、3年:9組、中学は1年:2組、2年:3組、3年:5組でした。ブロック別対抗の優勝は黄ブロックでした。表彰式では各クラスと各ブロックの代表に堀俊彦中学校長から賞状とカップが手渡されました。続いて校長による講評のあと、万歳三唱で3年ぶりの体育祭は幕を閉じました。

黄ブロック、競技と応援のダブル優勝!

体育祭といえば、忘れてはならないのが応援団。残念ながら今年度のプログラムに応援合戦はありませんでしたが、競技中は各ブロックの応援団が熱のこもった応援を展開してくれました。演舞のほかにウェーブを起こしたり、声ではなくポンポンで応援メッセージを送ったり、龍を練り歩かせたり、各ブロックが趣向を凝らしたパフォーマンスを見せるなか、応援部門の優勝を飾ったのが黄ブロック。なんと競技のブロック別対抗とダブル優勝です。
「光輝燦然」をコンセプトにみんな明るく、イタリア歌曲の「フニクリ・フニクラ」や昭和歌謡をアレンジしたパフォーマンスを一致団結して披露する姿は本当に元気を与えてくれるものでした。もちろん赤ブロック、青ブロックの応援も素晴らしいものでした。

みんなで力を合わせて盛り上げた祝祭

吹奏楽部は開会式と閉会式での演奏に加え、ハーフタイムの素敵なショーで祝祭気分を盛り上げてくれました。放送部員たちは的確なアナウンスで円滑な進行を実現し、生徒会や運動部の生徒たちは会場設営や進行補助などの裏方として3年ぶりの体育祭を全力で支えてくれました。
また、高校と中学の「オール洛南」の体育祭。中学生にとっては普段あまり交流することのない先輩と話す機会ができ、とても楽しかったようです。高校生は応援の仕方を教えたり、競争やリレーを走り終えた後輩をいたわったり、先輩としての役割を果たしていました。
一人ひとりの頑張りで無事に終えることができた3年ぶりの体育祭、みんなお疲れさまでした!

【結果】

学年別クラス対抗
高校1年 優勝:9組 準優勝:8組 3位:4組
高校2年 優勝:9組 準優勝:6組 3位:2組
高校3年 優勝:9組 準優勝:8組 3位:2組

中学1年 優勝:2組 準優勝:1組
中学2年 優勝:3組 準優勝:1組
中学3年 優勝:5組 準優勝:3組

ブロック別対抗
優勝:黄ブロック 準優勝:赤ブロック 3位:青ブロック