令和5年度 中学生合唱祭

10月10日に中学生合唱祭を開催しました。今年度の会場も京都最大級のコンサートホールであり、クラシック音楽の殿堂として知られる京都コンサートホール。国内外の名だたる指揮者や音楽家が名演奏を披露したステージで、みんな「感動級!」のハーモニーを聴かせてくれました。

1年生

1年生の楽曲は課題曲の校歌と自由曲の2曲。そのうち校歌は、舞台に上がる直前まで何番を歌うか分からないというドキドキもの。そんなまわりの心配をよそにみんな堂々と、クラスごとの個性を表現しながら課題をクリアしました。自由曲は、東日本大震災をきっかけに生まれた『群青』を3クラス、ポジティブな気持ちになる合唱曲として人気の『マイバラード』も3クラスが選択。こちらも校歌と同様、ハーモニーに各クラスのオリジナリティがあらわれ、聴き手に「いろんな団結の仕方があるんだなぁ」と思わせる内容でした。唯一、ほかとかぶらない楽曲を選んだクラスは、歌詞に込められた壮大で優しさにあふれる世界観をしっかり表現していました。

1組 『群青』
7組 『群青』
2組 『群青』
6組 『マイバラード』
3組 『マイバラード』
5組 『マイバラード』
4組 『tomorrow』

金賞:5組 銀賞:2組 銅賞:4組

2年生

昨年度に続いての大舞台ということもあり、その所作からゆとりとクラスのまとまりを感じさせた2年生。変声期を終えた生徒も多いことから声がしっかり出て、ハーモニーにグンと厚みが増しています。指揮者のアクションも本格的かつ的確で、その動作の一つひとつに各パートの歌声が反応するところはお見事。当たり前が幸せであること、人との絆の大切さ、奇跡のような出会い、未来への希望、母なる大地への感謝など、みんな歌詞の意味をしっかり理解した上で歌っているのでしょう、言葉に託された想いが伝わってきます。心身ともにもっと成長し、来年度はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、そんな期待を感じさせる2年生のステージでした。

6組 『群青』
5組 『時の旅人』
3組 『心の瞳』
2組 『COSMOS』
7組 『あなたに会えて』
1組 『心の瞳』
4組 『大地讃頌』

金賞:2組 銀賞:4組 銅賞:6組

3年生

3年生の楽曲は全クラスともJ-POP。最近話題になった映画のサントラから、みんなが生まれたころに発表されたヒットソング、さらには親世代が聴いていた(?)90年代のクラシックまで楽曲の年代はさまざま。そして青春の迷い、ふるさとへの想い、思春期の不安、初恋への未練など歌詞のテーマも多様で、あるクラスは想像力をフルに発揮して、あるクラスは等身大の気持ちをこめ、会場を埋めた下級生と保護者の方に向けてメッセージを送るように歌声を披露しました。そしてクラス発表のあと、初めての試みとして3年生全員による合唱が実現。ステージを埋め尽くした総勢282名の生徒が渾身の指揮と伴奏にあわせ、壮大なハーモニーをホール全体に響かせました。

1組 『YELL』
7組 『RPG』
5組 『キセキ』
4組 『カナタハルカ』
3組 『ふるさと』
2組 『チェリー』
6組 『手紙〜拝啓 十五の君へ〜』
全員合唱 『僕のこと』

金賞:2組 銀賞:6組 銅賞:3

 

全学年・全クラス中、最も優れた伴奏に与えられる最優秀伴奏賞は、曲が持つ美しさを醸し出す伴奏でクラスメートの熱唱をさらに盛り上げた3年1組の伴奏者に与えられました。おめでとう!

最優秀伴奏賞:3年1組「YELL」

みんな、感動をありがとう!

昨年度に続き、保護者の方をお招きして京都コンサートホールで開催した中学生合唱祭。クラスがひとつになって歌う姿から「感動」をもらうとともに、3年生全員が同じステージに上がった「壮観」を目の当たりにして、コロナ禍が一段落したことを強く感じました。来年度も京都コンサートホールで、素晴らしい合唱が繰り広げられることを期待しています。

今年度も合唱祭の開催に多くの方のお力添えをいただきました。裏方に徹してスムーズな運営に努めてくれた高校吹奏楽部の諸君、今回もありがとう。そして京都コンサートホールとその関係者の皆さんと、審査を担当してくださった北川昇先生(作曲家、合唱指揮者)、丸山晃子先生(声楽家)、加藤雅子先生(ピアニスト)のお三方に、心よりお礼申し上げます。